Googleアドセンスの管理画面には、パフォーマンスレポートが用意されています。アドセンス広告から報酬が発生してくると、それぞれの項目にどんな意味があるのか気になってくると思います。ここにはいくつもの項目がありますが、必ず確認するべきなのがクリック率とクリック単価です。
この2つを知っておくことでアドセンスからの収益がいくらくらいになるのかといった目安を立てることができますし、どのコンテンツを見直せば、より効率よく収益を伸ばせるのかわかります。
この記事では、パフォーマンスレポートのキモともいえる「CTR」「CPC」「RPM」について説明します。この3つの数値がどういった意味なのか知っておくだけで、より効率よく最適化されたブログが作れます。
アドセンスの管理画面には、見積もり収益の確認や広告ユニットの作成ができる機能がついているだけでなく、ブログを最適化するためのパフォーマンスレポートがデフォルトで用意されています。
パフォーマンスレポートはこのままでも活用できますが、カスタマイズしたほうが作業を効率化できます。利便性の高いパフォーマンスレポートの作り方は以下の記事を参考にして下さい。
⇒googleアドセンスの収入を増やす方法|パフォーマンスレポートを活用しよう!
このページの目次
アドセンスパフォーマンスレポートのCTRからわかること
ではさっそく、パフォーマンスレポートを見ていきます。まずは「CTR」について説明します。CTRとは、広告のクリック率のことです。仮に広告が100回表示されたとします。その内、1回クリックされれば、クリック率は、1%ということになります。
サイトによっていくらかの違いはありますが、クリック率の平均は0.2%~1%くらいが多いようです。ですので、クリック率が1%よりも高いサイトというのは、かなりクリックされているサイトといえます。
サイトには、クリック率が平均して高いサイトと低いサイトがあります。たとえば、ニュースや情報、検索ができるポータルサイトは、リピーターが多いですが、広告が背景として認識されているせいか、クリック率は低いです。
その一方、専門分野を扱った特化型サイトなどは、クリック率が2%近くになることもあります。こういった特化型サイトは、サイト全体が一つのテーマで作成されているため、よりコンテンツに合致した広告が表示されるので、そういったことからクリック率が高くなるのではないかと思います。
アドセンスの収益を確実に伸ばしていくには、何か一つのことに特化したサイトの作成をおすすめします。
特にダイエットやヘルス系のサイト、もしくは金融関連など、サイトが一つの分野に特化したコンテンツだけで構成されている場合、最適化された広告が表示されるので、クリックされる確率はかなり高くなります。
仮にページビューが少ないサイトでも、クリック率を高めることができれば、全体の収益を伸ばすことになります。たとえば、クリック単価を20円と仮定した場合、クリック率が平均1%のサイトで、広告が10000回表示されたとすると、20円×10000回×1%の計算で2000円の収益になります。
しかし、クリック率が平均0.2%のサイトでは、同じように広告が10000回表示された場合、20円×10000回×0.2%の計算で400円の収益にしかなりません。
クリック率が平均して0.2%のサイトが、クリック率1%のサイトと同じだけの収益を発生させるには、ページビューを5倍に増やす必要がでてきます。
アドセンス広告収入を伸ばすにはPV数を増やさなければなりません。しかしコンテンツを改善して、もっとよく読んでもらえるサイトにしていくことも、収益を伸ばすテクニックです。
クリック率を上げるには、「アクティブビュー視認可能率」もチェックしていきましょう。アクティブビュー視認可能率とは、ユーザーが項目を目にした割合のことです。
たとえば、記事上、記事中、記事下の3個所に広告を設置した場合、記事上の広告だけがユーザーの目に入れば、視認可能率は33%、中記事の広告までコンテンツが読まれれば66%になります。
アクティブビュー視認可能率が低いということは、コンテンツがしっかり読まれていないということになりますから、記事の質を改善するべきです。広告を目にする機会が多いほど、クリック率は高くなるので、アクティブビュー視認可能率はコンテンツを見直す目安になります。
また、タイトルとコンテンツが合致していない場合もアクティブビュー視認可能率は低くなるのでコンテンツと一緒にタイトルもチェックしていきましょう。
アドセンスパフォーマンスレポートのCPCからわかること
CPCはクリック単価のことで、広告が1回クリックされたときに発生する報酬になります。クリック単価の数値が大きい程、クリックされたときの収益も大きいです。
この単価は広告主によって変わってくるので、相場というのはありませんが、数十円くらいが一般的ではないかと思います。アドセンスは自動で広告が表示される仕組みですが、広告単価の高い広告を狙って記事のコンテンツを考えるということもできます。
この場合はGoogleアドワーズを使って下さい。グーグルアドワーズには、各ジャンルの平均的な広告単価を把握できるキーワードプランナーという機能が付いています。
キーワードプランナーならば、広告単価がわかるだけでなく、どのようなキーワードで検索されていて、かつそのキーワードにどのくらいの検索ボリュームがあるかなどの情報も入手できます。
しかし、キーワードプランナーで広告単価や月間検索ボリュームを調べるには、広告代金を支払わなければなりません。そこで、キーワードプランナーの代替品として使えるツールをご紹介します。
⇒キーワードプランナーの月間検索ボリュームを無料で調べる方法
アドセンス広告では、サイトの運営者が表示される広告を選ぶことはできませんが、比較的クリック単価が高い広告サイズはあります。
効果的だと言われているのは「300×250のレクタングル(中)」「336×280のレクタングル(大)」「728×90のビックバナー」です。
でも、個人的にはレスポンシブの広告が一番おすすめです。というのは、ユーザーが使用している媒体に最適化された広告が表示されるからです。
ただ、スマホからのアクセスが多いのであれば、レスポンシブの広告が一番適していると思いますが、パソコンからのアクセスが多いということなら、レクタングルの広告を二つ並べて設置すると効果的です。
それから広告にはテキストとイメージの2つが用意されています。ここは、より多くの広告を表示させるためどちらも適用されるように設定して下さい。
アドセンスパフォーマンスレポートのRPMからわかること
RPMとは、表示回数1000回あたりに発生すると思われる収益額になります。広告が1000回表示されると「いくらくらいになるのか?」という目安です。CTRとCPCがわかっていれば、それほど気にすることはないですが、参考までに見ておくとよいと思います。
さいごに
クリック率とクリック単価を確認して、コンテンツを増やしたり編集したりするだけで、アドセンスの収益に大きな差がでてきます。サイトは生きものですから、しっかり運営していきましょう。
またアドセンスの広告をサイトに設置したら、すぐに確認しておくことがあります。これを怠ってしまうと自分に非がなくてもアドセンスのアカウントが停止してしまうことがあります。
Googleアドセンスの収入を守るための対策は、こちらの記事に書いているので参考にしてみて下さい。
⇒googleアドセンスの収入をアドセンス狩りから守るための対策まとめ