ぺージの表示速度を高速化させるには、キャッシュを作成するプラグインを使ってみて下さい。キャッシュをつくるプラグインはいくつかあります。ただ、スピードをアップさせるには、パソコンとスマホを分けてキャッシュすることが必要になってきます。
別々にキャッシュが作成されることによって、サーバーの対応時間が早くなるので、その結果、ページの表示速度を高速化させることができます。
私は最近まで「WP super cache」というプラグインを使用していたのですが、このプラグインでは、キャッシュが一つしか作れません。ただ、そうゆうことがよくわかっていなかったので、キャッシュ系のプラグインとは、こういうものなのかなと思っていました。
しかし、そうではなく、パソコンとスマホを分けてキャッシュを作成してくれるプラグインもあります。「W3 Total Cache」というプラグインなら、パソコンとモバイルの両方で別々にキャッシュを生成することができます。
ただ他にも、このプラグインと同じ機能をもっているプラグインがあるのかもしれません。もっと良いものがある場合、教えて頂ければ嬉しいです。
今回は「W3 Total Cache」というプラグインの設定方法をご紹介したいと思います。設定がとてもシンプルで、しかも機能が充実しています。ただし、テーマによってうまく機能しないこともあります。
ちなみに、私が使用している賢威テンプレートとの相性は、導入時に画面が真っ白になったので良くないようです。賢威と相性のよいキャッシュプラグインとその設定方法については、こちらの記事で紹介しています。参考にしてみて下さい。
⇒賢威におすすめのキャッシュプラグインWP Fastest Cacheの設定方法(準備中)
ではさっそく、W3 Total Cacheの設定の仕方を説明しますね。
このページの目次
ワードプレス高速化プラグインW3 Total Cacheを設置する手順
今回の設定はこちらの方法で行います。
- W3 Total Cacheをインストールして有効化する
- W3 Total Cacheのパソコン用設定(基本の設定)
- W3 Total Cacheのモバイル用の設定
とても簡単な設定ですが、サーバーの読み込み時間を短縮して、サーバーの負荷を軽減することができます。ただ、キャッシュ系のプラグインは、他のプラグインとぶつかったりして、不具合を引き起こすことがあります。ですので、インストールする前に、データのバックアップはとって下さいね。
バックアップを取るためのプラグインはこちらの記事で紹介しています。参考にしてみて下さい。
「W3 Total Cache」で検索してみると「W3 Total Cache真っ白」「W3 Total Cache不具合」「W3 Total Cache重い」「W3 Total Cacheエラー」といった関連キーワードが目に付きます。ということは、問題が生じる率が高いのかもしれません。こういった理由から、設定するときは、慎重にお願いします。
このプラグインを設置するときには、スマホ画面で確認しながら設定してみて下さい。ワードプレスの管理画面を離れずにスマホで確認しながら作業をすることによって、不具合が生じたときでも、W3 Total Cacheを停止して対応できます。
W3 Total Cacheをインストールして有効化する
まずは管理画面の「プラグイン」から「新規追加」をクリックします。
「キーワード」に「W3 Total Cache」と入力して検索し、W3 Total Cacheの「今すぐインストール」をクリックします。
「有効化」をクリックします。
W3 Total Cacheのパソコン用設定(基本の設定)
では、基本の設定に入っていきましょう。
W3 Total Cacheを有効化すると管理画面の「設定」の下に「Perfotmance」という項目が表示されると思います。また、使用しているプラグインによっては、表示されている場所が違ってくるかもしれません。
「Performance」にカーソールを当てて、「General Setting」をクリックして下さい。
すると以下の画面が表示されます。
General
まずはGeneralから。ここは変更なしです。以前は「Toggle all caching types on or off (at once)という項目があり、そこがチェックされている場合は、チェックを外す必要がありました。しかし、今はないのでスルーして下さい。
Page Cache(ページキャッシュ)
「Enable」にチェックを入れて下さい。ここをチェックすることで、ユーザーが始めてアクセスしたときにページキャッシュファイルが作成されます。
ページキャッシュファイルが生成されると、次の訪問者からは、この静的ページキャッシュファイルが表示されることになり、複雑な処理の必要が無くなります。よって、サーバーのCPUに対する負荷を軽減することができます。
これは、サーバーが軽くなるってことです。その結果、ページの表示速度も速くなります。チェックしたら「Seve all setting」を忘れずに押し保存して下さい。
Minify(縮小化)
ここでは、JavaScript、CSS、HTMLといったファイルの余分なスペースや改行を取り除いて、ファイルを縮小することができます。ただし、JavaScriptファイルなどを縮小すると、不具合が発生することがあるので、設定はこのままが良いと思います。
Opcode Cache(オペコード キャッシュ)
ここは変更なしです。オペコードとは、マイクロプロセッサに与える機械語のことで、何かを命令するときの識別番号だそうです。専門的なことになるので、触らないほうが良いと思います。
Database Cache(データーベースキャッシュ)
ここは「Enable」にチェックを入れて「Save all Setting」を押し保存して下さい。 データベースはクエリを通じて、データの検索や抽出などの要求を受信しています。クエリとは問い合わせのことです。
データーベースのキャッシュは、よく使われるクエリをキャッシュすることになります。その結果、高速化できるのではないかと思います。しかし、Database Cacheの意味がいまいち分かっていません。もし、説明が間違っていたらごめんなさい。
Object Cache(オブジェクトキャッシュ)
ここの設定はそのままです。ただ、オブジェクトキャッシュは、オンにした方が良いのではないかと思います。しかし、この記事を書くために参考にさせて頂いた記事の中で、ここをオンにしてしまうと不具合が生じることがあると書いてありました。
どういったことかというと、先にモバイル端末でアクセスがあって、次のアクセスがPCからのアクセスの場合、モバイルのキャッシュが残っているので、その表示になってしまう。また、その逆もあるということです。
詳しくは、こちらの記事をご参照ください。画像をクリックして頂くと記事が開きます。
Browser Cache(ブラウザキャッシュ)
こちらは「Enable」にチェックを入れ「Save all Setting」をクリックし保存して下さい。ブラウザキャッシュを有効にしておくことで、2回目以降からはそのブラウザのキャッシュが読み込まれます。
この設定によって、サーバーの転送量の削減にはなるかと思いますが、サーバーCPUの負担を削減することはできません。しかし、こちらの設定はしておいたほうが無難です。
そのほかの項目について
ほかにも、いくつかの設定がありますが、特に変更を加える必要はないかと思います。これでW3 Total Cacheの基本設定は完了です。ここまで設定が完了したら、まずはスマホで表示の確認をおすすめします。
ここまでの設定で、すでにキャッシュが作成されているので、テーマに合っていない場合は、画面が真っ白になっているかもしれません。不具合が生じていたら、このプラグインを停止すれば元に戻ります。
W3 Total Cacheのモバイル用の設定
モバイルにはスマホのようなハイエンド端末のものと、昔の携帯電話のようなローエンド端末のものがあります。ハイエンド端末とは、高機能・高性能を追求した端末のことになり、ローエンドはその逆です。
モバイル用のキャッシュの作成は、ハイエンド端末とローエンド端末に分ける必要があります。そこで、ハイエンド端末用のキャッシュとローエンド端末用のキャッシュを作成していきましょう。
W3 Total Cacheのハイエンド端末のキャッシュの設定
管理画面の「performance」から「User Agent Groups」をクリックします。
スマホなどハイエンド端末用のキャッシュを作成するには「Group name」が「high」のところの「Enabled」にチェックを入れて下さい。
W3 Total Cacheのローエンド端末のキャッシュの設定
続いて古い携帯電話など、ローエンド端末用にキャッシュの設定をするときには「Group name」が「low」の「Enabled」にチェックを入れます。
ハイエンド端末用と同様、ユーザーエージェントが自動で表示されます。どちらも有効にすることによって、より多くのモバイルに対応出来ます。
最後に「Save all setting」をクリックすればOKです。これで、パソコンとモバイル端末を分けてキャッシュを作成する設定は完了です。
テーマによって、不具合が生じることもありますが、相性が良ければサイトの表示速度は高速化されると思います。参考にしてみて下さい。