WordPressには、便利な機能がいくつも付いています。その中の一つに過去のコンテンツを保存してくれて、過去にさかのぼって記事を編集したいときに利用できるリビジョン機能があります。


私のテキストエディタ画面ですが、まずはこちらのリビジョンご覧ください。

リビジョン

実はもっと長く、ズラッと並んでいます。リビジョン機能は下書き保存やプレビューを表示したときに自動で増えていきます。間違いやすいですが、リビジョンと自動保存は別の機能です。


ご覧いただいたように、何度も記事を編集したり、プレビューでチェックしたりする回数が多いと、リビジョンは膨大なデータ量になります。そしてしいては、サーバーを圧迫してしまいます。


また、こちらを見て下さい。この記事のIDは、なんと12346になっています(汗)。ですが、このブログで公開している記事は、今の段階で100記事くらいしかありません。でも、リビジョン機能があるので、投稿IDもすごく大きな数字になります。


投稿ID

このとおり、私の場合はすでにこんな状態ですが……


あなたのブログやサイトはこんなことになっていませんか?


この原因は、リビジョン機能があるからです。良くも悪しくも、下書き保存をしたり、プレビューを表示させたりすると、リビジョン機能が働き投稿IDが自動的に増えていきます。しかし、自動保存がされた場合は、投稿IDは生成されません。


リビジョン機能は便利なようですが、不便な機能ではないかと思います。そこでこの記事では、リビジョンなどの無用なデータを一括で削除してデーターベースを最適化させるプラグインを2つ紹介します。


ただ、このプラグインを有効化する前に、万が一に備えて必ずバックアップを取っていきましょう。






リビジョンを一括で削除してデータを最適化させるOptimize Database after Deleting Revisions

管理画面の「プラグイン」から「新規追加」をクリックします。

新規追加

キーワードに「Optimize Database after Deleting Revisions」と入力すると、このプラグインが表示されるので、「今すぐインストール」をクリックします。

今すぐインストール

「有効化」をクリックします。

有効化

次にリビジョンを一括削除して、データを最適化する設定をしていきましょう。


管理画面の「設定」から「Optimize Database」をクリックします。


optimize Database

「Setting」は人それぞれことなるかと思います。項目が多いのでいくつかに分けています。

最近のリビジョンで保存する数

「Delete revissions older than」の項目を除いてすべてにチェックをいれ、最近のリビジョンで保存する数は「2」に設定します。


「show an icon in the Admin Menu」以外のすべてにチェックを入れて、最後に「Save Settings」をクリックします。

save setting をクリック

設定を保存したら「Go To Optimizer」をクリックします。

go-to-optimizer

「start Optimization」をクリックします。

start Optimization

最適化が完了したら、画面を下にスクロールして下さい。すると、更新されたデータベースのサイズが表示されています。このブログの場合は、最適化する前のデータは175.767MBでしたが、最適化された後は、143.047MBになり、32.72MBの容量を削除したことになります。

保存したデータ

最適化は毎月1回程度行っていきましょう。また、データの最適化はサーバーに大きな負荷がかかります。なので、自動の最適化はおすすめではありません。


ユーザーが少ない時間帯を選んで手動でデーターベースをクリーンアップしてみてください。


データベースの最適化&クリーンアップ|WP-Optimize

WP-Optimizeもリビジョンを削除したり、データーベースを最適化してくれるプラグインです。Optimize Database after Deleting RevisionsかWP-Optimizeのどちらか一つは有効化しておくと良いと思います。


WP-Optimizeの管理画面は日本語化されているので分かりやすいです。また、どちらも有効化している場合はプラグイン同士がぶつかる可能性が出て来ます。なので、使いやすいほうを一つだけ利用していきましょう。


まずは、プラグインの「新規追加」をクリックします。

新規追加

キーワードに「WP-Optimize」と入力して、「今すぐインストール」をクリックします。

WP-Optimize

「有効化」をクリックします。

有効化

有効化が完了すると、管理画面の設定の下に「WP-Optimize」が表示されるので、クリックします。

WP-Optimize

WP-Optimizeではデータの削除や最適化を一括して実行することも個別に実行することもできます。「Run all selected optimizations」をクリックすれば、チェックを入れた項目の全てを一括で最適化することができます。

最適化

また初期の設定では、黒字の項目にはチェックマークが入っていますが、赤字にはチェックがされていません。チェックが入っている項目は定期的に最適化が必要になる項目ですが、赤字は必要に応じて最適化していく項目になります。

最適化の項目

次に「テーブル情報」をクリックして下さい。ここでは「オーバーヘッド」を確認します。ここに赤字で表示されているバイト数は最適化が必要な部分です。

オーバーヘッド

続いて「設定」のタブをクリックします。ここでは保持するデータの期間や自動クリーンアップの設定をすることができます。ただし、アクセス数がおおい場合は自動でクリーンアップするのではなく、アクセス数の少ない時間帯を選んで、手動で最適化した方が良いと思います。


クリーンアップをしている時は、サーバーへの負荷が大きくなるので、サイトの表示速度が遅くなる可能性が高いです。ただ、それほど規模が大きくないブログなら、問題はありません。


まずは、手動の場合でも自動の場合でも、保持するデータの期間を設定します。2週間分の最新データを保持する場合は以下のような設定になります。


クリーンアップをする期間設定

次に自動でクリーンアップをする場合は「Enable scheduled clean-up and optimization (Beta feature)」にチェックを入れて、クリーンアップを実行する期間を設定します。


続いて、最適化させる項目にチェックを入れてから「設定を保存」をクリックします。

クリーンアップを実行する期間を設定

これで、データを保持する期間と自動クリーンアップの設定は完了です。


また、過去に投稿したトラックバックやコメントの有効化と無効かもここから設定できるので、必要に応じて設定していきましょう。

トラックバックやコメント

まとめ

ここでは2つのプラグインを紹介しましたが、WP-Optimizeの方が設定が簡単なのではないかと思います。いずれにしろ、最適化の処理を行わずに運営していると、無駄なデータが増えてきてブログが重くなります。


ブログにとって必要のないコンテンツは削除して、ブログは軽い状態にしていきましょう。このほうが表示速度を速くすることができ、アクセス数を増やすことに繋がります。


サイトの表示速度は毎日変化しています。速度の確認には、PageSpeed InsightsGTmetrix がおすすめです。また、たくさんの容量が必要になるのは画像だと思います。


プラグインのEWWW Image Optimizerを使えば、画像を自動的に圧縮することが出来ます。ワードプレスにインストールされていない場合は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。


ワードプレス初心者向け|おすすめのプラグインと設定方法