サイトをhttpsに変更したら、アナリティクスやサーチコンソールといった解析ツールなどのURLも変更する必要が出てきます。URLをhttpからhttpsに変更した場合、住所を変更したことになるので新しいURLは検索エンジンに認識されません。
なので、そういったツールに登録しておいたURLもhttpsに移行しましょう。
Photo by Carlos Muza
今回は、アナリティクスの設定をhttpからhttpsに再設定する方法と検索順位チェックツールの確認、SNSのシェアアカウントの引き継ぎ方を紹介します。
ただ、アナリティクスと同時にhttpsの設定が必要になるのがサーチコンソールの再設定です。サーチコンソールの設定は、新規ドメインを設定するときとほぼ同じ手順になります。
なので新規ドメインを登録するときのように設定して、その後にデフォルトのURLをhttpsに変更することになります。この方法は、下の記事で紹介していますので参考にしてみて下さい。
サーチコンソールでデフォルトになっているhttpのURLをhttpsに変更する方法(準備中)
もしもこれからサイトを作成する場合は、ドメインを取得した段階でssl化したほうが良いと思います。今後ブログを運営していく上で、接続されたときの状態を安全にしておくことは必要不可欠になるかもしれません。
そこでおすすめなのがエックスサーバーです。取得したドメインをすぐにSSL化することが出来ますし、何といっても独自SSLが無料かつ無制限で使用できます。
Googleアナリティクスの設定
まずはアナリティクスにログインします。
管理画面の左下にある「管理」をクリックします。
プロパティ設定をクリックします。
デフォルトのURLを「https://」に変更します。
「https://」を選択したら画面の一番下にある「保存」をクリックします。
これで「https://」のデフォルト設定は完了です。ただ、アナリティクスとサーチコンソールの関連付けは終了していません。アナリティクスとサーチコンソールをhttpsのURLで連携させるには、サーチコンソールのプロパティにhttpsのURLを追加しなければなりません。
その後に関連付けの設定をすることで、アナリティクスのレポートにサーチコンソールのデータを表示することが出来ます。
検索順位チェックツールの検索設定
検索順位チェックツールといえばGRCを利用している方が一番多いのではないかと思います。そこで、GRCの設定で「URLのhttpとhttpsの違いを無視」する設定が有効になっているか確認してみて下さい。
ここは画像で説明したほうが分かりやすいのですが、画面上部のボタンを押すとなぜかスクリーンショットを取ることが出来ませんでした。
私が使用しているパソコンの問題なのかもしれません。こんなことで、文章のみで説明します。まずはGRCを開きます。
すると画面上部に「検索設定」の項目が表示されているのでクリックします。そこに「URLのhttpとhttpsの違いを無視(H)」という表示があります。
ここにチェックマークがされているか確認して下さい。通常、初期設定ではチェックがされていて有効になっています。
チェックがされていればOKですが、もしこの機能が無効になっている場合は、順位が取得できないということになります。なのでここは、有効になっているか確認をしておくことをおすすめします。
この項目のすぐ上に「URLのwwwの有無を無視(w)」という項目があるかと思います。この項目にもチェックマークが入っているかチェックしてみて下さい。
ここも初期設定では、有効になっていると思います。
次に画面上部にある「編集」をクリックしてから「その他の編集機能」を指定して「サイトのURLの一括変更(U)」をクリックします。
登録されているサイトが表示されるので、変更したいサイトのURLをダブルクリックします。
新しいサイトのURLを入力して「OK」をクリックします。
最後にサイトのURLが変更されているか確認します。
httpsの表示になっていれば、これでGRCのhttps設定は完了です。
GRCは無料検索順位チェックツールの中でもっとも利用者が多い優れたツールなのではないかと思います。でも、GRCの無料版の場合、登録できるURLは3つだけです。
利用価値の高いツールですから制限が設けられているのは仕方がないことですが、複数のサイトを運営しているというときは使いにくいと思います。
有料版にアップグレードするか、登録しているURLをその都度変更するしかありません。
そこで複数のサイトを運営している方には「Serposcope」をおすすめします。URLとキーワードが無制限で登録できますし、機能的にも素晴らしく、GRCと比べても優劣つけ難いくらい優れています。
設定はGRCに比べやや複雑になっていますが、設定後は問題なく使えると思います。このブログの検索順位もSerposcopeを使用してチェックしています。
インストールの仕方と使い方は、下の記事を参考にしてみて下さい。
⇒検索順位チェックツールSerposcopeの使い方|URLとキーワードの登録が無制限
ソーシャルでシェアされていたアカウントを移行する
URLをhttpsに変更した場合、それまでシェアされていたアカウントもリセットされてしまいます。でも、SNS Count Cacheというプラグインを使えば、httpで取得したシェアをhttpsに移行することが出来ます。
SNS Count Cacheは、シェア数やフォロワー数をブログに表示している場合にページの表示時間を高速化するキャッシュ系プラグインです。
ただ、キャッシュ系プラグインは不具合が発生することが多いので、有効化する前にバックアップを取って下さい。
まずは管理画面の「プラグイン」から「新規追加」をクリックします。
キーワードに「SNS Count Cache」と入力してプラグインを検索してから「今すぐインストール」をクリックします。
続いて「有効化」をクリックしたら、管理画面の「設定」の下に「SNS Count Cache」が表示されるのでカーソールで指定して「設定」をクリックします。
画面の上部に「シェア基本キャッシュ-Facebook」と表示されるのでクリックします。
「シェア基本キャッシュ機能」の項目に「HTTPからHTTPSへのスキーム移行モード」があります。初期設定では「無効」の設定になっていると思います。そこでこの部分を「有効」に変更して下さい。
最後に「設定の更新」をクリックしたらソーシャルでシェアされていたアカウントの引き継ぎ設定は完了です。