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読者に読まれる記事・広告の書き方(編集者が使うテクニックの紹介)



読まれる記事とそうではない記事には違いがあります。たとえば、発行部数世界一の雑誌の編集者たちは、記事のタイトルで読み手を刺激したあと、その関心を引きつけたまま離さないように工夫をしているんです。


いったいどんな方法で?もちろんテクニックを使っています。


日本を代表するコピーライターの神田昌典さんが「リーダーズ・ダイジェスト」という雑誌やいろいろな週刊誌を調べた結果、わかったことがあるのでご紹介します。






有名雑誌からわかったこと

読まれている雑誌には、「効果的な型がタイトルや本文で何度も繰り返されている」のです。そうした型は、ランディングページや広告のコピーを書くときに使えるだけでなく、記事を書くときにも使えます。


いくつかありますが、効果が高い型はこちらです。


ハットすること

多くの記事は「ハットすること」で文章が始まっています。どんなことなのかと言えば、相手が思いもしなかったことや一瞬目がとまるような話をして、その続きを読みたくなるようにすることです。


たとえば投資信託関連の記事で効果があったものには、こんなタイトルや冒頭文が書かれています。


タイトルは「これを読め、さもなきゃ破産だ、」。それから次の文章が続きます。


今あなたは、とどめを刺されるために肥え太らされています。10月のダウ暴落以来、株価は持ち直しを見せていますが、これは昔ながらのいわゆる「ブルトラップ」です。世間知らずの一般投資家をウォ―ル街のカジノに再度おびき寄せる目的でしくまれたワナです。……


それから……


飛行機に乗っているときに絶対に、絶対に食べてはならないもの!


機内食として提供される食品の中に、高度の高いところで血糖値を下げる作用をするものがあるのをごぞんじですか。それが体を疲れさせ、具合を悪くし、頭痛を引き起こすのです。


他にも、


インサイダー取引が違法であることは誰もが知っています。だからといって、それが現実に起こっていないのかというとそういうわけではありません。


実際に起きています。


それも、しょっちゅう起こっているのです。…….


思わずギョッとすること

ハッとすることとすごく似ていますが、それよりもショッキングな「ギョッとすること」になること。たとえば、


イタリアで一番オススメの料理は、うごめく“ウジ虫チーズ”。食べることを禁止されていた時期もあるのですが、一度食べたら忘れられない腐ったチーズをご紹介します。


犯罪の中には弁護士とタックを組んで犯すものもある。


スリルを求め人気ユーチューバー男女3人、滝つぼに転落して死亡


ニュースのネタ

編集者はニュースのネタ、特に影響力の強いものを好んで使っています。たとえば、


トランプ氏の発言:

「私が問題視するのは連邦準備制度だ。彼らは正気を失い、金利を上げている。ばかげたことだ」

「私見では、問題は連邦準備制度にある。彼らは異常だ」


米国発、世界株式が大暴落


AIに仕事を奪われる時代がやってきた。


予告

本文の冒頭でよく使われるのが、その記事を簡単にまとめて書くことです。


プランスの首都パリは、アート、ファッション、グルメ、カルチャーの世界的な中心地になっているにぎやかでモダンな都市です。


「虫歯を治療しない」先にまつ恐ろしすぎる事態についてお知らせします。


米国サウスカロライナ州で、未確認飛行物体(UFO)に関する事件が相次いで報告されているという。なんと巨大なドーナツ状の物体までも打ち上げられたということだ。


引用をつかう

たまにハッとする引用があります。人の心をとらえる言葉は、よく使われています。


簡単すぎる人生に、
生きる価値などない。


~ソクラテス~


人生にはふたつの選択肢がある。

その状況を受け入れるのか、

状況を変えるための責任を受け入れるのか。


~デニス・ウエイトリー~


エピソードを書く

冒頭で「リーダーズ・ダイジェスト」について触れましたが、この雑誌の記事の半分以上は「エピソード」で始まっています。これはご存知のとおり、月刊の総合ファミリー雑誌です。


記事の冒頭部分の半分以上が体験談や人があまり知らない実話というようなノンフィクションで、まるで物語が始まるかのような文章の書き方になっています。


有名になったコピーもほとんど同じ書き方なので、エピソードを使わない手はありません。それから「リーダーズ・ダイジェスト」の記事の冒頭文には、注目すべき点がいくつかあるので参考にしてみて下さい。



これからコピーや記事を書くときは、「ハットすること」「ギョッとすること」「ニュースのネタ」「エピソード」が使えないか考えていきましょう。思いがけないことで記事がバズるかもしれません。


出だしを書くその他の方法

読まれる見出しは上の方法がもっとも効果的ですが、どうしても考えが浮かばない、書きたい内容にマッチするニュースやハッとすることもない、伝えたいエピソードもないという場合に使える簡単な型があります。


どうすればいいのか?これはシンプルに考えてタイトルを本文の冒頭にもってきて、そのまま書き出すというやり方です。


たとえば、「ダイエット」はかなり検索されることが多いビッグキーワードですが、次のように使えます。


ダイエット


ダイエットは誰にでもできます。問題はやり方です。苦しいダイエットの場合は、ほとんどのケースで元に戻ってしまいます。ところが正しくダイエットをすれば、リバウンドすることもありません。ダイエットに関する全500ページのPDFファイルを無料でダウンロードして下さい。20年間なにをやってもダメだった私がどうやって理想の体型を手に入れたのかを書いた本です。


ゴルフを習おう


スコアが思うように伸びないということで気にしていませんか。このレッスンを受けると思うようにボールを飛ばすことができます。プロのコーチがマンツーマンで基本から教えますので、一人で練習するよりも上達が早いです。


予約制のレッスンなので、授業を見逃すということもありません。楽しく簡単にマスターできます。


次の例も使えます。


退職後の収入元を自分で確保する方法


この新しい個人年金プランなら、ご希望の年齢で(55歳、60歳、65歳)で退職できます。毎月15万、20万、もしくはそれ以上の収入を受け取ることが可能です。


タイトルに何を書けばいいのか思いつかないときには、通販のタイトルの使い方を参考にしていきましょう。通販の見出しはかなり研究されていますし、効果的な冒頭文を書く材料になるはずです。


通販でよく使われている冒頭文には3つの簡単なルールがあるので紹介します。



以上がどうやって本文を読んでもらえるかになります。