こんにちは。GRCに匹敵するくらい優れたSEOツール、Serposcopeを見つけたので紹介したいと思います。検索順位チェックツールと一言でいっても「簡易型」「クラウド型」「インストール型」と3つの種類があり、機能、利便性もそれぞれ違います。
検索順位チェックツールの中では、GRCが有名です。使いやすく機能が優れているため検索ツールの王様と言っても良いくらい素晴らしいツールです。ただし、MACやLinuxの環境では、利用することができないので残念です。
Serposcopeという検索順位チェックツールは、GRCと同じくらい便利な機能を備えたSEOツールなので、参考にしてみて下さい。
このページの目次
オープンソースのSerposcopeとは
Serposcopeは、サイトとキーワードを無制限に登録できて、しかも完全無料で利用できるSEOツールです。ローカル環境にサーバーを立ち上げることによって利用でき、Windows、Mac、Linuxなど異なるOSに対応しています。
MACの環境でもGRCとほぼ同じ機能のSEOツールが使えるので、本当に便利です。ただ、インストールして設定するには、少し時間がかかるかもしれません。とはいっても、こんな優れたツールを無料で利用できるチャンスは、そうはないと思います。
Windows用にSerposcopeを設定する手順
Windows用にSerposcopeを活用する手順は以下のとおりです。
- Serposcopeをダウンロードする
- Serposcopeをインストールする
- Serposcopeの初期設定をカスタマイズする
今回は、windows用の設定とMAC用の設定の両方を紹介しています。まずはWindowsのほうから説明したいと思います。
Serposcopeをダウンロードする
Serposcopeをダウンロードします。こちらからダウンロードできます。Windows用には「32bits&64bits version (recommended)」をダウンロードして下さい。
ダウンロードが完了すると画面左下に表示されます。
Serposcopeをインストールする
上のファイルを開いてアイコンをクリックします。
ユーザーアカウントの制御の画面が出てくることがあります。その場合は「いいえ」をクリックして下さい。するとライセンスに同意するの画面が出てくるので「I accept the agreement」を選択して「NEXT」をクリックします。
「Install」をクリックします。
「NEXT」をクリッするとこれでインストールの完了です。
「Finish」をクリックします。
するとデスクトップの画面上に以下のアイコンが表示されていると思います。
Serposcopeの初期設定をカスタマイズする
クリックしてソフトを起動します。以下の情報を記入してから「create」をクリックします。
- Email:Serposcopeで使用するメールアドレス
- Confirm Email:メールアドレスの再確認
- Password:ログイン時のパスワード
- Confirm Password:パスワードの確認
するとログイン画面が表示されるので、もう一度メールアドレスとパスワードを入力して「Login」をクリックします。
「Welcome to Serposcope」の画面が出てきたら、このままでも利用することができます。ただ「Admin」をクリックして設定に変更を加える必要があります。そこで「Admin」をクリックします。
GENERALの設定
「GENERAL」をクリックします。
Cron time
Serposcopeは、GRCとは異なり自動的に順位チェックをしない設定になっているため、ここで検索順位をチェックする時間を指定します。この設定をすることによって、毎日同じ時間にチェックされるようになります。
たとえば、3時に設定するときには「3:00」ではなく「03:00」として下さい。また時間帯は、ブログのユーザーが少ない時間を選んだほうが良いのではないかと思います。
History limit (in number of days)
デフォルト設定では、365日分の履歴を保存する設定になっています。登録しているキーワードの数が1000よりも多い場合は空欄にするか0にして下さい。通常はこのまま(365)の設定です。
DISPLAY
ここは検索順位がチェックされたあとの画面から変更出来ますので、このままの設定で良いと思います。
最後に「Save」をクリックします。
Googleの設定
続けて画面左から「Google」をクリックして下さい。
ここでは、googleの検索エンジンからどのくらいのデータを取得するかといったことを設定していきます。
Number of pages(ページ数)
Number of pagesでは、google検索結果の何ページ分の順位を取り出すか設定します。たとえば、100位まで取得するには「1」にしてください。
Result per page(1ページあたりの結果)
Number of pagesの設定を「1」としてResult per pageを100にすることで、100位までのデータが表示されます。「ページ数」×「1ページあたりの表示」で100位までの順位を取得できる設定になっています。
Pause(待機時間)
Pauseでは、順位チェックを送ったあとの待機時間を設定できます。デフォルト設定はMINとMAXが5になっていますが、登録しているキーワードの数が多いと、googleの負担が大きくなるので、アクセス制限を受けることもあるかと思います。
こういった場合は、チェックが途中で中断されることになるので、待機時間は少し長めに設定して下さい。ここは、Minを30、Maxを60くらいに設定すると良いようです。
中断されることが多いようでしたら、MixとMaxの時間を長くして下さい。
Maximum threads(スレッド数)
スレッド(thread)とは、プログラムの実行時におけるプロセスよりも細かい並行処理の実行単位のことです。分かりにくい説明になっていますが、簡単にするとスレッド数が多ければ、googleにかかる負荷が大きくなります。なので「1」のままにします。
Fetch retries(再試行の回数)
Fetch retriesは、ネットワークでトラブルが起こった時に、再試行する回数になります。エラーになるとチェックは中断されるので、デフォルトの3か2くらいに設定すると良いと思います。
Country
ここでは検索順位の国を指定します。日本のgoogleの検索結果にする必要があるので「JP-Japan」を選択してください。
Datacenterでは、Googleが世界中に設置しているデータセンターを限定することができます。ただ、とくに指定する必要はないので空欄にします。
Deviceはブログのユーザーの傾向に合わせて選択できる表示ですが、私の場合はモバイル設定になりませんでした。(パソコン環境によるのかも?)
モバイルに設定しても、パソコン設定で保存されてしまうので、不具合が生じているのかもしれません。また、Local とCustom parameters の設定はとくに必要がないと思います。最後に「Save」をクリックして保存すれば、Googleの設定は完了です。
画面の上部に「Setting undated」と表示されます。この表示にならない場合はどこかの変更に誤りがあります。
Mac用にSerposcopeを設定する手順
Mac用にSerposcopeを活用する手順は以下のとおりです。
- Javaのバージョンを確認する
- Mac用のSerposcopeをインストールする
- Java8のバージョンをインストールする
- Java8のバージョンを確認する
- http://localhost:7134からSerposcopeにログインする
Javaのバージョンを確認する
MacではJavaのバージョンが8になっていないとSerposcopeを利用することができません。なのでまずは、Javaのバージョンの確認をします。画面右上のアップルから「システム環境設定」をクリックして下さい。
すると「Java」のアイコンがあるのでクリックして下さい。ここにバージョンが表示されているので、Java8になっていない場合は、このバージョンのインストールが必要です。
Mac用のSerposcopeをインストールする
Java8のダウンロードとインストールの方法も説明していますが、まずはSerposcopeの画面から「jar(Mac,other Linux…)」をダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、ファイルを解凍します。ただ、「”Serposcope-2.9.0.jar”は、開発元が未確認のため開けません。」と表示されることがあります。
このときは「OK」をクリックします。それからFinderでダウンロードしたアプリケーションを探してControl キーを押しながらアプリケーションのアイコンをクリックして下さい。
ショートカットメニューが表示されるので「開く」を選択してクリックします。すると、「Java-jar serposcope-2.9.0.jarの開発元は未確認です。開いてもよろしいですか?」と表示されるので「開く」をクリックします。
「…JDKをインストールする必要があります。」という表示が出ると思います。ここに「詳しい情報」があると表示された場合は、それをクリックするとORACLEのページに飛びますがこちらからのほうが分かりやすいと思います。
しかしMacでは、ダウンロードしたJava-jar serposcope-2.xxx.xx.jarをクリックしても何も起こりません。MacではJava8のバージョンをインストールすると利用できるようになります。
Java8のバージョンをインストールする
まずはJava8をダウンロードして下さい。
「Accept License Agreement」をクリックしたあと、8U171のバージョンか8u172のバージョンを選択します。私は、「Java SE Runtime Enironment 8u172」のMac OS X x64 にあるjre-8u172-mocox-x64.dmgを選択しましたが、8u171のバージョンでも問題はないと思います。
ダウンロードが完了したら、アイコンをクリックっして開きます。
するとデスクトップに「Java 8」が現れるのでボックスをクリックします。
“Java 8 Update 172″はインターネットからダウンロードされたアプリケーションです。開いてもよろしいですか?と表示されます。開くをクリックします。
ユーザー名とパスワードを入力して「ヘルパーをインストール」をクリックします。
Java 8 Update 172インスト―ラーへようこそが出て来ます。「次」をクリックします。
「Java 8 Update 172が正常にインストールされました。」と表示されるので「閉じる」をクリックします。
デスクトップの画面にJava 8 Update 172のアイコンが出てくると思います。
Java8のバージョンを確認する
ここでJavaがインストールされているか確認します。一番簡単な方法は先ほどと同じように、「システム環境設定」からJavaのアイコンをクリックします。
続いて一般のバージョン情報をクリックして下さい。
「バージョン8の更新172(ビルド1.8.0_172_b11)」と表示されています。
また「command」とスペースキーを同時に押して下さい。すると「Spotlight検索」(Mac proの場合)が表示されるので「ターミナル」と入力します。
ターミナルをクリックします。
ターミナルが開くので、$のあとに以下をコピペで貼り付けて下さい。
/Library/Internet\ Plug-Ins/JavaAppletPlugin.plugin/Contents/Home/bin/java -version
「Enter」を押します。すると以下のようにJavaのバージョンが表示されていればOKです。
http://localhost:7134からSerposcopeにログインする
次にhttp://localhost:7134/をクリックして下さい。すると、以下の画面が表示されると思います。
ここにwindowsで設定したときと同じようにメール、パスワード等を入力すれば、Macでも利用することが出来ます。ただwindowsのようにアイコンが作成されるわけではないので、ブックマークに追加しておくと良いと思います。
Macの場合は設定に少し手間がかかりますが、完全無料、しかもサイト数とキーワードの登録が無制限となっていますから、使わない理由が見当たらないサービスです。