株の値動きを推測するといっても、どちらに動いていくのか判断するのは難しいですよね。もちろん、これがわかったら株で失敗する人は誰もいないはずです。

相場の流れをつかむ

最近ではAIを利用した株価予想も出て来ましたが、まだまだ勝率は安定していません。(;_;)
予測が当たることも外れることもあります。


そこで、トレンドの転換を見分けるポイントを書いてみます。あくまでその可能性が高くなるということで、確実な判断ができるというわけではありません。でも、頭の片隅に入れておくと大きな損失を防ぐことになるはずです。






株には基本、3つのパターンしかありません。一つは上昇、二つ目はもみ合い、そして3つ目は下落です。それと、いったんトレンドが形成された場合、それほど簡単に反転しません。


ところが、「まだまだ上昇する」と思っているとトレンドが反転していることもあるんですね。この場合、ほとんどのケースで早く気持ちを切り替えないと大損します。


数秒や数分で行うスキャルピングや1日で取引をするデイトレードの場合、大局を掴むのは難しくなります。でも、数週間から数か月にわたるスイングトレードや数年以上にわたって取引をするポジショントレードの場合、いくつかのポイントをチェックすれば、現在その株がどの流れにあるのか見えてくると思います。


上昇トレンドの場合

上昇トレンドになっているかどうかを判断するにはここを確認するといいです。

  • 25日移動平均線が上向きで、その他の移動平均線も上向きの傾向にある
  • チャートのロウソク足が全体的に陽線が多い
  • 安値同士を結んでトレンドラインを引いた時、右肩上がりになっている
  • 前のロウソク足に比べて、高値と安値が切り上がっている

日経平均株価上昇トレンド

下降トレンドの場合

下降トレンドになっているかを見るにはここに注意するといいと思います。また、上昇トレンドの場合じわじわ上がってくることが多いですが、下降トレンドが形成されるときは、一気に下落することがあります。

  • 25日移動平均線が下向きで、その他の移動平均線も下向きの傾向にある
  • チャートのロウソク足が全体的に陰線が多い
  • 高値同士を結んでトレンドラインを引いた時、右肩下がりになっている
  • 前のロウソク足に比べて、高値と安値が切り下がっている

日経平均株価下降トレンド

揉み合い

揉み合いの判断はここがポイントです。揉み合い期間が長くなると、移動平均線が収斂してきます。短期移動平均線と長期移動平均線が重なって束になったときは、新しいトレンドが形成されやすくなります。

  • 緑の25日移動平均線がほぼ横ばいになっている
  • 上昇する勢いと下落する勢いがほぼ同じ
  • 高値付近を結んだレジスタンスラインと安値付近を結んだサポートラインが引ける

日経平均株価レンジトレンド

大局がつかめないときの判断方法

状況が判断しにくいときは、今の時間足より長い時間足のチャートを見て下さい。というのは、時間足が短いと判断が難しくなるからです。


日経225の5分足、15分足、1時間足、日足、週足、月足のチャートを比べてみると、大局をつかむには時間足の長いチャートの方が適しています。

5分足チャート

日経平均株価5分足

15分足チャート

日経平均株価15分足

1時間足チャート

日経平均株価1時間足

日足チャート

日経平均株価日足

週足チャート

日経平均株価週足

月足チャート

日経平均株価月足

時間足のことなるチャートを比べてみると、使う時間足でチャートの流れが全く変わってきますね。例えば上昇トレードでも、使う時間足が短ければ下落に転じている時もあります。短気のチャートは、中期・長期のチャートに比べて全体の流れがつかみにくいです。


投資を始める前に、短期でポジションをもつのか、それとも中期・長期で取引きするのか、保有期間をあらかた決めておいたほうがいいですね。


短期トレードと長期トレードを比べると、どちらにも一長一短あります。例えば、デイトレの場合、損失が限定されるものの利益も少ないと考えられます。


その一方、中期や長期トレードは、短期に比べて利益を多く見込めます。ただ、損失も大きくなる可能性が高いです。


もちろん資金管理を徹底すれば回避できますが、慣れるまでかなり難しいです。このくらいで損切しないといけないとは思っても、ずるずると引き伸ばしてしまうことも結構あると思います。


資金管理が苦手な場合、ブログの最後に資金管理に役立つツールを紹介しているので、参考にして下さい。


一番大損してしまう時期

株式投資をしていると、きっと苦い経験があると思います。そう、大失敗です。損切りしたくても金額が大きすぎてにっちもさっちもいかない状態です。


こうなると頭が痛いですよね。ガックリきます。[ああ、どうしよう……」ってことなんですが、この時はもう遅いです。(;_;)


でも、投資家たちの経験談を聞いていると、ほとんどの人が大失敗しているんですね。それと、話の経緯がすごく似ています。


はじめはすごく慎重なので、損切りも早いです。運よくトントン拍子に儲かることもあります。そうなると「次もこれで大丈夫!」って気持ちになります。


全く根拠がなくても「絶対大丈夫!何とかなる!」なんて信じてしまうんです。損をしている時ほど、こう思うんですね。でも、大損してしばらくすると、そのときの予測が明らかに間違っていたことに気付きます。


「時すでに遅し」です。実は株の取引きは車の運転にすごく似ています。初めて運転したときは、運転するのが怖かったはずです。また、慣れていませんから、すごく慎重になりますよね。


なので、小さな事故を起こすことはあっても、大事故を起こすことは少ないです。でも、慣れてくるとスピードが出て来ます。運転が快適になるので、「このくらい早くても大丈夫」っていう気持ちになります。


こうなってくると危険シグナルが点滅して、運転ならばスピードの出し過ぎで大事故、株取引なら調子に乗り過ぎて退場ということになります。


「このくらい負けても大丈夫、もう少し待てば大丈夫….」という気持ちになると、危険信号が点滅してます。最後には、大きく負けて運用する資金がなくなります。


でも初心者が大損することは、ほとんどないはずです。多少の損失を出したとしても、立ち直れないくらいの大金を失うということは、滅多にありません。


ところが慣れてくると、資金を大きく溶かしてしまい、借金になることもあります。株式投資で破産してしまった人のほとんどは、一度は大儲けをしているんです。


なので、利益が増えてきて株式投資に慣れてきた時こそ、一番慎重にならなければならない時だと思います。


資金管理にすごく役立つツールがあります。渋谷高雄大百科についていて、利益確定と損切の額をシンプルに計算できます。


ツールもさながら、教材自体もすごく勉強になるので、株を一から勉強したい方にはおすすめです。