宣伝効果をテストした結果、何を売る場合でも最も重要なことの一つは価格になることがわかっています。そして記事のどこを見ているかという調査では、人は広告を見るときに大きく書かれている文字は飛ばして、まずは隅のほうに書かれている価格をみることもわかっています。
ということは、価格を大々的に表示した方がいいのでしょうか。確かに値段がお得であったり割引価格である場合、あえて見出しに入れたほうが好ましいこともあります。
当記事では見出しに価格を入れるときの基本的な5つの型をご紹介します。
価格を見出しのメインにする
価格を見出しのメインに持ってきたほうが望ましいのは、その商品やサービスに対して価格にお得感がある場合です。例えば……
XX社の圧力鍋にすべてお任せ、たったの27.95ドル
全マホガニー仕上げの高級ダイニングセット、739ドル
保障つき天然ダイヤモンド入り高品質腕時計、3,973ドル
たった10ドルで100万ドルの夜景を味わいませんか?
「決定版300ドルオーディオセット」
(カギカッコを付けることで価格をより強調させる)
割引価格をメインにする
もっとも効果が出やすい見出しの一つが割引価格をメインにしたものです。この型は頻繁に使われているのでよく見かけるかと思います。
たとえば、
24,800円のワンピースが本日限り、半額の12,400円
女優○○さんもご愛用、牛革の高級ハンドバッグが34,800円
(通常価格69,600円)
訳アリ商品、高級タラバガニセット、わずかに規格外のため
7,960円のところ3,980円
割引価格をメインにするならば、20%や30%といった中途半端な値引きにするのではなく、ドーンと半額くらいにした方が効果的です。そして重要なのが、ほかの商品とセットにすること。
この商品だけで収益を考えると明らかに格安なので損するように思えますが、何かを一緒に販売することによって、全体的な利益を伸ばすことができます。
特別価格をメインにする
特別価格を見出しのメインにしている場合は、それだけを提供すると赤字になってしまいます。ただし、継続して購入してもらうことを前提にした商品ならば効果的です。
特別価格を頻繁に表示する商品は、健康食品、サプリメント、化粧品、美容品などで、例えば….
ビタミンサプリメント1ヶ月分、
5,980円を初回お試しの方に限り、
半額で特別提供
XXXbookサービスを一年間ご契約いただける方には、
月々の利用料600円のところ300円
支払いの簡単さをメインにする
宣伝効果のテストによると、分割払いで購入できるオプションがある場合は、そうでないときよりも売れる確率が高いことが分かっています。
そのため支払い方法の簡単さを見出しで触れている広告もあります。たとえば……
頭金不要、分割払いOK。最新版のスマホを今すぐご購入頂けます。
毎月たった400円で好きな映画を観たいだけお楽しみ頂けます。
いますぐご注文ください。1ヶ月間お支払いは不要です。
無料提供をメインにしている
無料提供は、あとで販売につながる可能性が高いです。無料を見出しに使う方法には、大きくわけて4つの種類があります。その一つが無料お試し、二つ目がサンプルやサービスのお試し、三つ目が製品・商品のパンフレット、4つ目が特典(景品)です。
こういった無料オファーを組み合わせた見出しの例をあげると……
サーバーをレンタルするなら
7日間の無料お試しをご利用ください。
青汁1ヶ月(30日分)を初回に限り無料で提供
1週間の無料ダイエットプログラム
資産運営、無料ご相談
女性は無料、人生のパートナーを探すなら〇〇へ
記憶に残る結婚式の無料企画
無料という言葉を必ずしも一番前にもってくる必要はありませんが、出来るだけ目立たせたほうが効果的です。そこで、単調に書くのではなく、たとえば……
新規ご契約の方は、1ヶ月の通話料が
全額無料
5名様限定で無料のヘアカット。
もし土日でお時間がありましたら、当店のサービスをフリーでご利用下さい。
情報やエピソードを提供する
人が新聞や雑誌を買うのは、それを読んで新しい情報を得るためです。つまり、役に立つ記事を書くことによって注目を集めることが出来ます。中でもエピソード型の見出しは人の興味をそそるのです。
私がピアノの前に座ると、みんな笑った。 しかし私がピアノを弾き始めると……
この文章、コピーライティングの勉強をしたことがある人なら、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。これは広告の巨匠と言われているケープルズが音楽学校の広告のために書いたコピーの一部です。
このフレーズは何度も使いまわされていて「私が講壇に立つと、みんな笑った。しかし私が演説を始めると……..」とか「私がマイクをもつと、みんな笑った。しかし私が歌い始めると……..」といったように、アメリカではすごく話題になったエピソード型の広告です。
情報だけを紹介することもできますが、商品やサービスにマッチしたエピソードを書くと、こちらのメッセージをしっかり伝えることができます。それから、体験談にはメッセージに説得力を持たせるという効果があるんです。
ここでは記事の見出しに価格をいれるときの基本的な5つの型をご紹介しましたが、体験談や物語、挿話といったストーリーは人に読まれやすく、その効果も実証されています。
見出しに使えそうなお話があるときは、積極的に書いてみてください。